伊賀健三 写真

金属手仕上工

伊賀 健三

昭和12年7月15日生まれ

http://www.nissei-corp.co.jp/news/detail.cgi?id=0026

経歴

昭和28年
都農町立都農中学校 卒業
益子ヤスリ製作所 勤務
昭和29年
上野工作機株式会社 勤務(金属手仕上工)
昭和40年
大昌工機株式会社 勤務 (金属手仕上工)、伊賀精機 代表
昭和54年
日清工業株式会社 勤務 (金属手仕上工) 至 現在

受賞歴

平成29年
「とやまの名匠」
(高度熟練技能を有し、技能の伝承や後継者育成等の指導者として広く活動できる者)として認定。
令和元年
「現代の名工」 (金属手仕上工)厚生労働大臣表彰
令和2年
黄綬褒章 受章

技能概要

工作機械(両頭平面研削盤)の組立てときさげ加工に卓越した技能を有しており、その主軸部摺動面( 円筒面・平面) のきさげ加工をμ単位の精度で行うことができる。特に、円筒摺動面のきさげ加工による嵌め合い調整は、機械加工に置き換えられない精緻な手作業技術であり、氏はその技能により、嵌め合い公差10μを実現している。

功労

きさげ加工痕に2μの溝を彫って油溜まりを作ることで、金属の摺動面をスムーズに動かすことを可能にし、日清工業の高精度な工作機械の生産に大きく貢献した。氏が有するこの卓越した技能は、「両頭平面研削盤」の生産に必要不可欠なものであり、この機械を用いて製造する自動車エンジンや家電製品の部品、その他、多分野における先端製品の品質を担保するものとして貢献している。また、経験の少ない若年技能者でも効率的に円筒面きさげ加工ができる工具を開発すると共に、きさげ工としての65年の技能を次世代に継承させ業界発展に貢献している。

作品

工作機械の主軸部円筒摺動面をきさげ加工し、真円に沿って360度油溝を彫り、加工痕(凹凸2μ)に油溜まりを作ることによって、工作機械の主軸スライド面をスムーズに動かす摺合せ作業。
きさげ加工
きさげ加工
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